神谷 隼人(カミヤ ハヤト)
こんな中学2年の終わり頃
転校生だなんて、
今日の主役は俺で決まりだな―――
小学5年の夏、親父の転勤でアメリカに行った
特に不自由なくアメリカで過ごして3年
故郷とは別のなんとも言えない田んぼ
澄みきってるとわかるくらいの川と空気
そして
創立500年は経ってんじゃないかってくらいボロな校舎
そんなとこに転校生
しかも、都会生まれの帰国子女
噂にならないわけなくて
盛大な声と共に初めての校舎に入ったのは忘れられない
「今日から、ここに世話になんだな」
朝のHR前の俺の新しい教室にお辞儀して
俺の日本での再スタートだ