皐月side
楽しんでる?
笑っている?
あなたのことが気になる今日この頃…
私はただでさえ日に弱いのにこんな炎天下の中体をうごさなきゃいけないんだと疑問に感じていた
「皐月ー、暇そうだなー」
「神谷くん、暇だけど…どうしたの?」
テントの中で観戦してた私の隣に腰掛けてダルそうに胡座をかく
きっと皆、何か仕事があるんだと気づいた
「神谷くんは何にでるの?」
「徒競走…」
「そんな種目ありません」
「んー、じゃあ…借り物競争」
「もうすぐじゃない?」
借り物競争と言えば伝統なのか、とても恥ずかしいお題があったりするらしい
神谷くんは体育着の襟を持ってパタパタさせてる
その姿を見ながら招集場所に向かおうとする神谷くんにエールを送れば元のテントの中に隠れる
1年生、2年生と順に終わっていきやっと3年の出番だ
神谷くんは3走目に走ることを確認してみる
神谷くんが出発して神谷くんはグラウンドの真ん中で唸ってると

