「っ!ご、ごめんなさい!」


自分のしたことに気づいたのは夕日とは違う彼の顔が真っ赤に染まってたから

急いで謝罪すれば彼は目を逸らして顔を隠すように手で顔を覆って俯き


「いや、こっちこそ何言ってからわかんなかったよな?」


少しぎこちなく言うから聞き取りずらかったけど

このとき気づいたのは

神谷くんと葉月が似ていること

そして、

神谷くんを好きになってしまった自分がいることだった


「ありがとう
神谷くん、ありがとうね」


私と葉月のために話してくれた神谷くんに感謝の言葉を言ってれば顔に当ててた手を離し私を見て立ち上がり


「双子ってのは特別だ、大事にしよろ」


と言って帰っていく

中2の3月

3年になるまであと2週間

私はあなたに恋をしました