はじめまして、瀬野 皐月(セノ サツキ)です


今から朝の私の一番はじめにするいつもの習慣をお見せしましょう――



「おはよ、そろそろ起きなね」


トントンと隣の盛り上がった布団を優しく叩く

山のように盛り上がってた布団がだんだんと形を変えていき一部からボサボサになった髪が姿を現す

まだ私の仕事は終わっていない


「早く起きないと置いていくよ?」


これが妹の目を覚ます黒魔術だ

布団はバッと勢い良く宙を舞い中から出てきた妹はいつの間にか布団の上で仁王立ちしていた


「ふふ、とっくの10分前には起きたぜ!」


この決め台詞、産まれてから何回聞いたかな

私はそんな妹を見ることもなく横を通り過ぎて下のリビングに足を進める


「ちょ、皐月待ってよー」


慌てて妹が追いかけてきて2人でリビングに入る

これが私の毎朝の習慣