気づいたら……♡♡


そして優斗はテレビをつけた。テレビを見ていると眠たくなったんだろう。下を向き目をつぶっている。

「優斗、そのまま眠ると身体冷えて、風邪ひくよ。」

「わかったよ」

でも、優斗は立ち上がろうとしない。

「ねぇ、優斗疲れてるの?」

といって、ソファーに座った。すると、優斗は私の肩にことっと頭を乗せてきた。

「ごめん。ちょっとこのままにして」

「いいわよ。ちょうどご飯作り終わったところだし」

「ありがと」

それにしても、優斗の顔がどんどん真っ青になってきている。

「ねぇ、母さん。寒い」

「あっ、寒かった。ちょっとまってね」

と、優斗をソファーに寝せて毛布をとりに向かった。
それにしても、おかしいよなぁ。
まだ、9月だし。暑いのになぁ

そして毛布を優斗にかけて、私は、カーペットの上に座った。

優斗は眠ろうとしていたが、寒くてねれないみたい。

「手あっためてあげようか。」

と言うと、さっと手が伸びてきた。

その手はとても冷たく今にも凍ってしまいそうなぐらいだ。

「つっめた。いつもこんなんで生活してるの?寒くないの?」

「うーん。だいたいいつもこんな感じだし。もう、慣れたかな」

私の息子ながら息子の言葉にびっくりする自分がいる。

「じゃあ、手握っててあげるから少し寝なさい」

「おやすみ」

といって、優斗は寝た。















この時に気付いてあげればよかったのかな。優斗に無理ばかりさせてごめんね。