少しの沈黙をおいたあと優斗くんがしゃべった。
『なんで、そうやっていつも一人で抱え込もうとするんだ!
俺に、相談しろよ』
『そんなの出来ないよ、だって優斗くんはサッカー部だし、しかもキャプテンじゃん』
『それが、相談しないのとなんか関係あるの?』
そう言われると何も言えなくなる。
なんか、むしゃくしゃしてないてしまった。
泣いている私に、そっと背中をさすってくれた。
私は、優斗くんくんに聞こえないぐらいの小さな声で
『優しすぎて、辛いよ』ってつぶやいた。
聞こえていたか、いないかなんて考えてなかった。

