2人の間には、長い沈黙が流れた。
『先生、私本当に死なないよね?先生とようやく一緒に暮らせると思ってたら、また入院生活になっちゃったし、もう、いや。
やっぱり走ったのが悪かったのかな?』
だんだん目から熱いものが込み上げてきた。
そしたら、優しく抱きしめてくれた。
『愛美が悪いんじゃないし、運動するのは悪いことじゃない。でも、ちょっとタイミングが悪かっただけだ。そんなに気にするな。』
『うん』
『病気は、闘おうという強い前向きな気持ちが大切だ。あと、一緒に暮らすのは病気が良くなってからでも、いいだろ!俺は、一生愛美のそばにいるから。』
『本当に?』
『あぁ、俺は嘘はつかない。』
『じゃあ、私も期待に応えられるようにがんばるね!』

