『親族の方は、今日ご一緒ですか?』

『いいえ、友達と来ました。』

『そうですか。』

さっきから思っていたのだが、やっぱり顔がにている。
『そういえば、片野っていうんですよね?もしかして、うちの大学病院の準教授の娘さんですか?』

彼女は、びっくりしていた。

『はい、そうですが、』

『やっぱり一目見たときから似てるなとは、おもったんですけど、笑い方がそっくりだったもので』

『じゃあ、このこと準教授に伝えておきますね。』

彼女は、申し訳なさそうに
『お願いします。』
といった。