いつもバイトは学校終わった後少し時間をおいて5時位から10時までのと
土日は朝の10時から夜の10時までのシフト


そして今はもうお客様が帰った10時頃、仕事が終わりみんなでスタッフルームで着替えやお話をして楽しく過ごせる時間



「あ、雫さんケータイ鳴ってますよ?」

「ほんとだ!ありがと!弟からだねっ」

「雫ちゃんの弟カッコいいよね〜」



そういえば雫さんの弟ってよく話でるけど見たことないんだよねー、同い年らしいけど…まぁ!さすがに同じ学校はないよね!雫さんに似た男なんていねーし?



「でも店長!あいつ最近生意気に気になるこがいるらしくてぇっ!!!」

「えぇ〜?ほんと⁇よかったじゃない!」

気になる人できたことないなー

「でも、アキちゃんみたら目移りするかもね?」笑

「ははっ、そんなんないっすよ」笑








「「無自覚が…」」(ため息








「あ、弟さんからなんてメールですか?」


「あー財布忘れたから持ってきてーって☆」



パシリだ笑



コンコンっ「あ!きたきた〜と、お、るぅ〜」

ガチャっ「姉ちゃん…いい加減忘れ癖直せよな?」



……え?。…




「徹くんお疲れ様」苦笑

「ルカさんからもなんか言ってやってくださいよ…」




……ええ?。…




「あ、アキちゃん!このこが雫ちゃんの弟くんの小林 徹くんだよ!」



……えええ⁈



そう、そこに雫さんの弟として立っていたのは学校でイケメン王子と有名な小林 徹だった。



「げ。なんで君がメイド喫茶のスタッフルームから…?」



今げ。って言ったよね⁈つか、こいつ学校と性格とか違くないか⁈

全然王子なんかじゃねぇっ!!!



「えっと…この人は…?前言ってた新人?」

「そうだよっ!天野 晃ちゃん!この店だとアキちゃんて呼んでるの!」

やばいやばいやばい

こんなとこで…しかも同じクラスのやつにメイドでバイトとかばれたら…


「あ!そうじゃん!徹、アキちゃんと同じ学校じゃん!」



同じですとも!しかもあなたは同じクラスで人気もの…

こんなやつがこれをバラしたらもう私がどんだけツンツンしててももうだめだ…


「ふぅ〜ん、天野さんが…メイド喫茶ねぇ…ふふっ」


笑いやがって…


「ちょ、ちょっと小林弟!ついて来いよ!」


そういって誰も通らない路地裏に引っ張ってきた


「なに?」

「お前、学校で猫かぶってるんだろ?
そのこと内緒にするからさ!
ここで働いてること
内緒にしてくんね???」



弱味持ってるのはお互い様。



「いや、俺学校でバレでいいし別に。
ただ、あの性格のほうが
女どもは近寄りがたいだろ?」


性格わっっっる!!!
こんなに変わるのかよ…



「なー、頼むから私がメイドとか言わないでよ…」

「いいよ?」



え?まじ?



「へぇ?バレたくないんだ?
じゃあさ……………………………………俺専用のメイドになってよ」

「は⁈専用⁈」

「そ」



なに言ってんだこいつ…
いやに決まってんのに…


「やだよ。」


「へー、いいんだ?バラしちゃっても」

性格わりぃ…

「わ、わ…わかったよ…やればいいんでしょ???」









この時の私は甘くみていた









彼の、










小林 徹の

性格の悪さ!!!