柚月side

それから、悠人は毎日お見舞いに来てくれて
お友達よりも先に私のところに来てくれるようになった

「あんさ、俺の友達退院するんだわ…」

「それじゃあ、悠人とはお別れだね」

「誰がお別れだっていったのかな?」

「えっ?だってお友達退院するんでしょ?ならここに来る理由なんてもうなくなっちゃったじゃん」

「まだ、柚月が退院できてねぇだろ?」

「でもっ!!」

「お前は素直に甘えとけばいーの!わかった?」

「うん、わかった…それじゃあ、お言葉に甘えて」

「ん、じゃあ片づけ手伝ってくるわ。じゃなきゃアイツうっせーし」

「あはははは、いってらっしゃいっ」

「おう、またな」

「うん!」