「柚月はお見舞いに誰も来てくれないのか?」

「えっ?なんで?」

「俺がお見舞いにきたって言ったら寂しそうな顔してたから」

うそ、顔に出てたなんて気づかなかった。

「そんな顔してましたか?でも、もう
2年近くお母さんにも、そうですし
誰もお見舞いに来てもらってません」

「2年も…?そんなに?じゃあ、これからは俺がお見舞いに行ってやるよ」

「えっ?受験生じゃないんですか?」