太陽は君でした


裕太side


はぁ。気分上がんない。
入学式とかだるい。
そもそも、2年の俺らが出る意味あんのかな…。


俺は桜川学園高校に通う、゛玉川 裕太″
学校ではイケメンとか騒がれるけど別にそんなことない。
女によってたかられるの本当に嫌い。
俺はあの日から笑わなくなった。
誰もそんなのわかっちゃいない。

「よ!おはよう!!裕太!!」

あ、こいつ以外は知らない。
こいつは俺の親友とか言うやつ。
゛高橋 玄樹″
いっつも、能天気に見えるけどこう見えて、一番いろいろ考えてる。
玄樹の家は母子家庭。玄樹はそこの一番上。
いろいろ大変なのに、全然そんなとこは見せない。
それが、こいつのいいところなんだろうな…。

「裕太、今日入学式だけどよ、もう、お前のファンクラブあるらしいぜ!?」

「あっそ。別に関係ないだろ」

「そう言うと思った。裕太、そろそろさ、けじめつけようぜ。あれから2年だよ。」

「あぁ。わかってる。」