太陽は君でした


玄樹さんたちと話してたらあっという間だった。
気づいたら7時を回ってた。

二人のおかげで今日は
ぐっすり眠れそう。
本当によかった。

今まで言えなかったお姉ちゃんへの思い。
大好きだったお姉ちゃんがいなくなって、
私の心には大きな穴が開いた。
何もする気になれなくて、成績も悪くなっていた。
そんなときに美結が言った言葉を思い出した。
「琴音さ、愛ちゃんが行きたかった桜川学園に行かない?」
って…。
思いもしない言葉だった。
桜川学園は県内で一番頭のいい高校だった。
私はまだしも、美結なんて合格点と100点も差があったから。
でも、その日から美結は、毎日勉強するようになっていた。
「美結しか琴音のこと支えられないもんね♪(笑)」
なんて言ってた。
でも、そんな美結のおかげで、少しずつ
お姉ちゃんのことを考えなくてもよくなっていた。
自分の意識の中でお姉ちゃんと言う存在を
消していただけだったのかもしれないけど…。
それが今日、二人のおかげでやっと出せた。
ずっと引っ掛かってたモヤモヤがなくなった。

二人にはこれからもいっぱい迷惑かけるかもしれない。
そう思って二人に、
「ありがとう。よろしく。」
って、メールを打って眠りについた。