太陽は君でした

玄樹side

裕太があんなに反応したのはビックリだったな。
何事にも最近はくいつかなかったのに…。
やっぱり、裕太にとって
愛花は最後の人だったのかもしれないな。


そう言えば…
今日あった女の子…。

前に愛花が言ってたな。
「これ、私の妹なんだ♪
琴音って、言うの!!すごく可愛いでしょ♪」

琴音。―
愛花の大好きだった妹。
双子かと思うほどよく似てたよな。
本当にあの子が愛花の妹なら…。



「あ…あの?」

「え?」

「昨日、裕太にぶつかった子だよね!?」

「え?はい!?」

「あ、昨日、廊下でぶつかった…。」

「あ、その件は本当に失礼しました!!」

「いやいや、大丈夫なんだけど…。
琴音ちゃんだよね…?」

「え。あ、はい。」

「今日の放課後、話したいことがあるから、
教室で待っててくれないかな…?
じゃあ、よろしく♪」

「え…。」


って、言っちゃったよ、俺。
でも、やっぱり、愛花の妹だ。
すごく似てた。
本当の愛花みたいだった。

それより、隣の子、めっちゃ可愛かったな…。
あんな子がいたんだ。

あ、裕太には内緒にしておかないと。
妹だってこともわからない方がいいのかもしれない。
本当はあいつに話してあげたいけど、
それはさすがにできないな…。