太陽は君でした

裕太 side


「なぁ、裕太。そろそろ忘れなきゃいけないんじゃないの?」

「あぁ、わかってるよ。でも、忘れられないんだよ。
どうやったら忘れられるのか俺が聞きたいよ。」

「それは…俺にもわかんないけどよ、
愛花のこと忘れられるくらいの恋をするしかないんじゃないの…?」

「あいつ以外の女なんていないんだよ…。
俺にとってあいつが最後の人だったのかもな。」

ドンッ。
いった…
「すいません…前見てなくて。」

「ごめんね。大丈夫?」

「大丈夫です。」

「よかった♪」

って、玄樹は横で笑ってるし。
さっきの子1年生かな。見ない顔だし。
「おい、いい加減笑うなよ。」

「いや、だってあの子作文読んだ子だよ!?
愛花にそっくりだった。」

「え…。愛花に…?」

「うん…。ってか、お前のその反応、久しぶりに見た。(笑)」

「いや、愛花に妹いたよな?」

「あー、いたような…。確か、゛琴音″って子じゃなかった!?」

「あの子、作文読んでたんだよな!?
名前、わかるか?」

「そこまで聞いてなかったよ。」

「あ、そうか。ごめん。」

「おう!あの子のこと気になるのか?」

「いや、愛花のこと知ってるかもって思っただけ。」

「ふーん。」

玄樹が似てるって言ってた。
なんか、その子に聞けるかもしれない。
でも、愛花の妹なのかな…。
妹に会ったところで愛花に会えるわけじゃないか…。