いつも恋して・・・

廉は急に道路の端に車を止めて梨佳子の顔をジッと見たまま何も言わなかった。


しばらくして・・・


「何が違うの?!」


「どう無理なの?!」


梨佳子の顔を見ないまま廉は言った。


梨佳子は廉の身分や立場、年齢など・・・色々考えただけで今、自分が一緒にいる事すらいけない事実。


そう思うと自分がしっかりしないと!!


「何もかも違うし、とにかくダメです=3」


と強気で言った。


「何それ?!はっきり理由を言えよ!!」


「俺が社長の息子だからか?年齢?婚約者の事?」


梨佳子が気にしそうな事を並べて言った。


「・・・全部です!!全部が理由です!!」


「何だよそれ・・・」


廉はため息混じりに小さく言って止めていた車を走らせた。


梨佳子の家に到着するまで廉は何も喋らなかった。


梨佳子のマンションの前に到着しても廉はしばらく何も言わなかったので、


「ありがとうございました。」


梨佳子は車のドアを開け、廉の方を振り向いた。


廉は梨佳子の顔を一度見てから深いため息をつく・・・


『こんな顔をさせたいんじゃないのに・・・』


梨佳子は廉の事が気になりつつも、後ろを振り向かずにマンションに入っって行った。


廉はしばらくしてからマンションの前を出た。