いつも恋して・・・

トントン”


「失礼します、どちらで召し上がりますか?」


「そっちに置いて。」


テーブルを指差して不機嫌に答えた。


梨佳子が部屋から出ようとしたら、


「何時に帰ったの?」


廉は低いトーンで話し始める・・・


「5:30くらいです。」


「起こせばいいのに・・・・」


「よく眠っていらっしゃったので、起こさずに黙って帰りました。スミマセン」


「起こしてくれれば家まで送って行ったのに・・・」


「朝ごはんは食べた?」


「いえっ・・・家に戻って着替えてすぐに出てきました。」



「じゃっ今から行こうよ(^0^)/」


「えっ?!大丈夫です!昨日の作業がまだ残ったままですので遠慮させていただきます。」



「お気遣いありがとうございますm(_ _)m」


「・・・・。」


梨佳子は業務的に返事をした後、専務室を出た。



デスクの前にある山積みの書類は少し減った。


急ぎの物だけ処理をして、


「きりがない・・・(-0-)=3」


今日は帰ろうと19:00に席を立ったら、


「ちょっと・・・」


待っていたかのようなタイミングで、廉は専務室から顔を出して梨佳子を呼んだ。


「終わった?!」


「ご飯行こう=3」


秘書課にはまだ何人かの人が残っていたので、


廉はわざわざ専務室で食事に誘った。


「スミマセン今日は帰ります。」


「・・・約束?」


「ないですけど・・・眠いです。」


廉はクスッと笑って、


「じゃっ送るわ!!」


「いえっいいです~」


「・・・・もしかして昨日の事ですか?」


「気にしてないので、専務も気にしないでください(^0^)」


あっさりと笑顔で「気にしていない」と言われた事が


廉には、かなりしゃくに障った。