いつも恋して・・・

「山内さん~結婚はいつなんですか?」


「最近よくお迎えに来られますよね~」


退社しようとエレベーターを待っていたら、秘書課の女の子達にひやかされた(>_<;)


ふと後ろを見たら廉の姿が・・・(´Д`)


梨佳子は廉のキスシーン以来、顔が合わせづらくギクシャクした状態だったので1階に到着するまで妙な沈黙のまま並んで立った。


「お疲れ様でした。」


ドアが開いたと同時に挨拶をして、廉の後ろを歩いた。


「山内さん~今日もお迎えですか?」


さっきの続き・・・(>_<)


梨佳子は女の子達の言う事に反応せずに歩いた。


『今日も橋本さんが迎えに来てくれている日だけど・・・』


廉には聞かれたくなかったな・・・・。



「梨佳子さ~ん(^0^)/」


雨が降っていたせいか、今日に限って橋本は傘を差して梨佳子の元に走り寄って来た。


梨佳子より先に歩いて行った廉は運転手が傘を持ってくるのを待って入り口に立っていた。


「お見合いの相手の方?!」


「そっそうです・・・( ̄□ ̄;)!!」


ご対面だけは避けたかったのに・・・何で今日に限って廉はこんな時間に退社・・・


橋本さんは車から下りているし・・・(;_:)


『もう~~~~(T0T;)』


突然廉が梨佳子の前に1歩前に立って、


「始めまして、山内さんと一緒に仕事をしています田畑です。」


といきなり挨拶をして手を差し出した。


「始めまして婚約者の橋本です。」


廉の手を取って挨拶をした。


『婚約者とか言う?!=3』


梨佳子は息の詰まりそうな顔合わせに戸惑いを隠せなかった。


運転手の傘のお迎えが来たと同時に


「では、失礼致します。」


廉は上級の笑顔を残して少し頭を下げた後、迎えの車に乗って去って行った。