1人・・・1人・・・


自分の目の前を人が通り過ぎていく。


通り過ぎていく人の数が増えていくごとに不安になってきた。


『まさか・・・この飛行機に乗ってない(-_-;)』


少し焦りながら丁寧に丁寧に確認した。


人の波に切れ目ができて


『終わり・・・?!』


少人数で歩いてくる人は明らかに男性3人。


『梨佳子・・・』


『早く出て来いよ・・・(;_:)』


廉はジッとしていられずドアの方に歩き出した。


その時・・・!!!


探し続けていた・・・


どうしても会いたかった・・・


梨佳子の姿が目に入った・


『梨佳子!!!』


思わず走り寄ろうとして1歩踏み出した時、


梨佳子の後ろから1人の男性の姿が・・・


廉は自分の目を疑った。


梨佳子は笑いながら、その男と話している・・・


「嘘だろ・・・・・」


廉はその場に足を貼り付けられたように1歩も動けなくなった。


梨佳子は何も気づかずに廉の方へ1歩1歩近づいて来る・・・


『俺はどうすればいい・・・』


廉は立ち止まったまま動けずにいた。



?!


梨佳子の目に廉の姿が映った。