伊藤は悟りきったような廉の表情に首をかしげた(¬0¬;)


何事も攻めていくタイプの社長が・・・・


「待つって・・・」


「梨佳子は元気だそうだ。」


廉はその言葉を言ったとたん言葉を詰まらせた。


?!


廉の目には溢れんばかりの涙が・・・・


伊藤は慌てて何も見なかったように前を向いた。


廉は窓の外に目を向けた。


伊藤は窓の外を見ながら止め処もなく涙を流し続ける廉の姿を見ているうちに、


自分の頬にも冷たいものが流れてくるのに気が付いた。


伊藤は慌てて手でぬぐいとり、シートに深く座り直した。




『綺麗なままにしていてやろう・・・』


梨佳子が帰って来た時に前のままにしておいてやろうと廉はマンションを出た=3


『必ず会える!!』


何の確信もないが、廉は信じていた。



毎日の業務はいつもにも増して忙しくなった。


伊藤の配慮・・・。


廉は伊藤の気持ちをありがたいと思う。


『梨佳子の事を思い出させない為か・・・(^-^)』


伊藤の思惑通り忙しい1日は早く時間が過ぎていく・・・


廉は顔には出さないものの、毎日心の中ではカウントダウンをしていた。





何ヶ月か過ぎたある日・・・


♪~♪~

秘書室に1本の電話が入った。