いつも恋して・・・

「山内さんには入社以来ずっとお世話になっていたのに・・・何の恩返しもできなくて・・・謝る事しかできないです(-人ー;)本当に申し訳なく思っていますm(
_ _)m」



「ううん・・・謝らないでください(>_<;)私のせいで松井さんに嫌な思いさせてしまって、私の方こそ謝らないといけないです。ゴメンなさい(>人<;)」


「・・・・。」


「では・・・後ほどお迎えに上がらせていただきます。」


松井はこれ以上話すと昨日の廉の様子をしゃべってしまいそうで・・・突然話を終わらせ電話を切り、


スミス氏をお迎えする為、数人の秘書を連れて空港に向かった。




廉は8:00を過ぎて梨佳子の実家に電話を入れた。


♪~♪~


「もしもし山内でございます。」


「朝早くに恐れ入ります、田畑と申しますが梨佳子さんはご在宅でしょうか?」


「あ・・・梨佳子の会社の・・・?」


「梨佳子は留学するといって先日出発いたしましたが・・・何か?」


「そうなんですか・・・廉は何も知らないフリをして母親の知っている情報を聞き出そうとした。


確実に分かった事は実家にはいないという事だけ・・・。


「あぁ~~~~~~~どこだ!!!」


廉は大きなため息をついて、


「手がかりなし・・・かぁ。」


『本当にまだ日本にいるんだろうか・・・』


ホテルにいないとしたら何処にいるんだろう・・・


『最後に声だけでも聞きたい・・・』


『日本にいるなら電話して来いよ!!!』


何処にいるか分からなければ引き止めようがない!!!


廉は何の手がかりもないまま時間だけが刻々と過ぎて行く事で苛立ちがピークに達していた。


『頼む・・・梨佳子、最後にもう一度会いたいと思ってくれよ=3』


俺にチャンスをくれ=3


廉は居場所の分からない梨佳子に祈るような気持ちで探し続けた。



会長が到着したと連絡が入った。


廉と秘書の伊藤はひとまず梨佳子探しの手を止めて会長の部屋に向かった=3