いつも恋して・・・

「梨佳子からの手紙です。」


呆然としている廉に梨佳子からの手紙を差し出した=3


廉は慌てて封を開けた。


中には見慣れた字が・・・



廉さんへ


ゴメンナサイ(-人ー;)


こんな形でサヨナラしてしまって・・・


でも顔を見たらお別れできなくなってしまうから・・・許してください。


それと社長就任おめでとうございます。これからは会社のトップになるんだから、今ま


で以上に頑張ってくださいね(^-^)そばにはいれないけれどずっとずっと応援して


います。一緒に過ごしたのは少しの間だったけど、とっても楽しかったです!


本当にありがとう~それとお元気で・・・


※智美を問い詰めないでくださいね!何も知らないから・・・



廉の目から涙がこぼれ落ちた。



『何を勝手な事ばかり書いてるんだ=3 何故別れなければいけないのか、何処に行くのか、廉の聞きたい事は何も書かれていない・・・』


廉は梨佳子の手紙をグシャリと握って、


歯を食いしばり、涙を堪えた。


生まれて初めて本気で愛した人に裏切られたような・・・


体の一部を剥ぎ取られたような・・・


悲しすぎて気が変になりそうになった。


「梨佳子は何処に行ったの?」


廉はその声を出すのが精一杯というくらいの弱々しい声で芦田に言った。



「・・・・行き先は分かりません(;_:)」


「・・・芦田さんにも言わなかったの?」


「場所は言いませんでした。ただ海外に行くとだけ・・・」


廉はうなだれた顔を持ち上げれなかった。


「何で急に・・・」