その時・・・
廉の目が バッ=3 梨佳子を見た。
挨拶をする相手に右手を差し出しながら凝視している視線の先には梨佳子がいる。
梨佳子の姿を見つけた廉の目は捕らえた獲物を放さないように少しも動かない。
睨みつけられた梨佳子も視線を何処に外していいのか分からず、離れた2人は大きな空間を挟んで目が合ったままになっていた。
「ちょっと失礼・・・!」
廉は挨拶に来る人の流れを止めて、梨佳子の方へ行こうとした瞬間、
バッ=3
大きな音楽と同時に会場が真っ暗になり就任式の幕が上がった・・・
廉は秘書に行く道を遮られ席に着いた。
自慢していただけあって装飾などにも莫大な費用がかけられている。
始まって少ししたら廉はステージに上がった。
ステージの豪華さとモデル顔負けのスタイル&ルックス、
ステージの上の廉は、梨佳子と一緒に過ごした面影すら消えてなくなったように思う。
現社長⇒会長
現専務⇒社長
になり、会社の実質権力は社員一同の目の前で廉の手に渡った。
ステージの上から廉は梨佳子の姿を探した。
観客席は少し証明が落とされていたために廉から梨佳子を確認する事はできなかった。
就任式後半になりステージに1人残され、社長としての初のスピーチが始まった。
会場内のライトはすべて廉に向いている。
梨佳子はその間に席を立った。
「ありがと~」
ステージの上の輝くばかりの廉に一言つぶやいて・・・・
大きなドアを開け、会場を後にした。
ドアの外でこもったように聞こえてくる廉の声を振り払うように会場の外に出た。
廉の目が バッ=3 梨佳子を見た。
挨拶をする相手に右手を差し出しながら凝視している視線の先には梨佳子がいる。
梨佳子の姿を見つけた廉の目は捕らえた獲物を放さないように少しも動かない。
睨みつけられた梨佳子も視線を何処に外していいのか分からず、離れた2人は大きな空間を挟んで目が合ったままになっていた。
「ちょっと失礼・・・!」
廉は挨拶に来る人の流れを止めて、梨佳子の方へ行こうとした瞬間、
バッ=3
大きな音楽と同時に会場が真っ暗になり就任式の幕が上がった・・・
廉は秘書に行く道を遮られ席に着いた。
自慢していただけあって装飾などにも莫大な費用がかけられている。
始まって少ししたら廉はステージに上がった。
ステージの豪華さとモデル顔負けのスタイル&ルックス、
ステージの上の廉は、梨佳子と一緒に過ごした面影すら消えてなくなったように思う。
現社長⇒会長
現専務⇒社長
になり、会社の実質権力は社員一同の目の前で廉の手に渡った。
ステージの上から廉は梨佳子の姿を探した。
観客席は少し証明が落とされていたために廉から梨佳子を確認する事はできなかった。
就任式後半になりステージに1人残され、社長としての初のスピーチが始まった。
会場内のライトはすべて廉に向いている。
梨佳子はその間に席を立った。
「ありがと~」
ステージの上の輝くばかりの廉に一言つぶやいて・・・・
大きなドアを開け、会場を後にした。
ドアの外でこもったように聞こえてくる廉の声を振り払うように会場の外に出た。

