いつも恋して・・・

梨佳子は少し声のトーンが変わって、改まった言い方で智美に話し始める・・・


「どうしたの?」


「あのさ・・・・」


「専務と別れるんだ。」


「・・・・( ̄□ ̄;)!!」


智美は声にならないほど驚いている=3


「式が終わったら海外逃亡・・・=3」


「・・・・何で?!どういう事?!突然何でそんな事になるの?!」


「うん・・・社長に見つかって・・・」


「(`へ´#)そういうのクリアーしていくって専務は言ってたじゃない!!」


智美は声を荒げて言った。


「・・・彼は何も知らないんだ・・・。」


「何?!アンタ何も言ってないの(>0<;)」


「だって言うと大変な事になるでしょ・・・あの性格だから!!就任式どころじゃなくなるから・・・」


「でも・・・」


「それで、何も言わずにいくつもり?」


「うん・・・卑怯だとは分かってるんだけど顔を見て別れ話はできないから・・・」


「・・・アンタそれでいいの?」


「・・・最初から分かってた事だから(-。-;)」


「そっかぁ~(;_:)」


涙が出ているわけではないのに、梨佳子の顔は泣いているように見える。


『たくさん泣いてここに来たんだろうな・・・』


智美は梨佳子の顔を見るのが痛々しく思えてきた。


「智美・・・申し訳ないけど、これ頼まれて欲しいんだ(-人ー;)」


梨佳子はマンションの鍵と廉への手紙を智美の前に出した。


「・・・。」


「あさって発つって事よね・・・?準備はできてるの?」