いつも恋して・・・

上司との食事の後は、いつも先に上司を見送ってから自分が帰るというのが当たり前だっ



たので、何だか申し訳なくて下を向いていた。




「早く行き先言わないと=3」




「いえっ...... ( ̄□ ̄;)!!専務が先に…」




と言いかけたら、




「早く言わないと!!」




またもやせかされて、梨佳子は自分の住所を言って黙った。




廉は食事の時は軽快な口調だったのに、車の中では全く喋らなかったので梨佳子も何も話



しかけなかった。




何も話さないまま梨佳子のマンションに着いた。




「今日はありがとうございました。明日は6時にお車が参ります、朝が早いですが宜しく



お願い致しますm(_ _)m」




今日のお礼と明日の予定を言って梨佳子は頭を下げた。




「お疲れ~明日ね~(^o^)/」




廉は、手を振ってさっさと帰って行った。




梨佳子は部屋に入って着替えをしながら、ふと…




「私って今日…専務と一緒にご飯を食べた挙げ句送ってもらっちゃった!?」




「秘書の女の子達にバレたら袋叩きにでもあいそう(>_<)それも2人っきりで…」




「怖過ぎる(∋_∈)」




梨佳子は我に返って独り言を連発し続けた。