初めて、私が図書室に行ったのは高二の春だった。

まだ、クラスがかわってすぐの五月。

昼休みのこと。

私は、友達が元々少ない。

それなのに、クラス替えで仲のいい子とは離れた。

その日は、他のクラスの子が次が体育で、ご飯を食べ終わってから、すぐに着替えに行ったらしく、その子達の教室に行っても居なかった。

昼休みに一人で教室に居るのも居心地が悪く、廊下をブラブラ歩いていた。

教室のある新校舎から旧校舎に入ってすぐ。

図書室を見つけた。

私は、本が嫌いでもないし、ここなら落ち着いて一人で居れると思って足を踏み入れた。

初めて入る図書室は思ってたより人が多かったが、皆本を読んでいて結構静かだった。

あたりを見渡すと、本がたくさんあった。

この頃発売されたばっかのものもあれば、いつの時代の本か分からない古い本もあった。