リビングの電気を点け、スーパーのレジ袋を持ってキッチンに立つ。 ひとりで料理ができるようになって、もう何年になるだろう。 きっと一般の高校生よりあたしは家事経験が豊富だし、料理の腕には自信がある。 ひと通り夕食のメニューをつくり終え、ひと息ついたところで、 玄関ドアががちゃりと開く音が聞こえてきた。 ついで、あわただしい足音が近づいてくる。 それが誰かはすぐにわかったので、あたしはエプロンをはずして、キッチンから出た。 ――ばーんっ! 「しーのーっ! ただいま!」