うなずいたあたしに笑うと、ふと拓海くんはあたしのうしろのほうに視線を上げた。 拓海くんの視線をたどり、うしろを振り返ってみる。 そこには、こちらに歩いてくる二宮くんが。 「あ、二宮くん! おか……」 えり。 ふつうにそう続けようとして、あわてて手で口をふさいだ。 や、やばい。 いまおかえりなんて言ったら、拓海くんに不審がられちゃうじゃん! みゆきとちがって拓海くんは勘がいいから、気づかれる可能性だってある。 二宮くんはあたしたちに気づくと、歩くペースをゆるめた。