「ああ、楽しいよ。ひとり暮らしにもだいぶ慣れたし。
紫乃はどうだ? みゆきと同じクラスなんだろ?」
「うん! 友だちもできたし、楽しいよ!」
そう笑顔で報告すると、拓海くんもほほ笑んで頭を撫でてくれた。
中学のときから、拓海くんになでられるのが好きだった。
なんだかとても安心するんだ。
あたしは守られるより守りたいタイプだけど、拓海くんの包容力には負ける。
背も高いし、優しいし。
こんなお兄さんのいるみゆきがとてもうらやましい。
「あ……ごめんね。今日いけなくて」
「いいよ、無理すんな。また帰ってくるから、ひまなときゆっくり話そうぜ」
「うん!」

