・ + ・ * その日の帰り道。 みゆきと途中で別れてひとりで帰っていると、前からバイクが走ってきた。 通り過ぎると思っていたのに、そのバイクはあたしの近くまで来るとなぜか停車した。 少しおどろいたけれど、乗っている人を見て、あたしは笑顔でバイクにかけよった。 「拓海くん!」 「久しぶりだな、紫乃」 メットを取った茶髪のイケメンは、みゆきのお兄さんの拓海くんだ。 そういえば昨日、みゆきが電話で言ってたんだった。 でも、まさか会えるとは。 「拓海くん、おかえり。大学はどう?」