「それにしても、紫乃。本当に運命みたいだと思わない?
お互いのために別れた恋人とめぐり合って、また惹かれ合うなんて!」
「……あんなお母さんで、本当にいいんですか?」
きらきらと目をかがやかせたお母さんに聞こえないように、二宮さんにこっそりたずねる。
すると二宮さんは、包容力のあるあたたかい笑顔を見せた。
「もちろん。高校時代とまったく変わってなくて、本当に魅力的な女性だと思うよ」
「お母さん、高校でもあんな感じだったんだ……」
どうしよう、たやすく想像がついてしまう。
ちょっと顔を引きつらせて笑うと、
ふいにお母さんが「あ!」となにかを思い出したように声をあげた。
かと思うと、いきなりがしっと両肩をつかまれた。
「紫乃! 大事なこと言い忘れてたの!」
「えっ……な、なに?」
もしかして、今日のたくさんの衝撃をうわまわるなにかがまだ……!?
も、もういらないんですけど!
今日だけで何度もおどろかされたのに!

