また大きな音を立ててドアが開き、お母さんが元気に再登場した。
もちろんそばには二宮さんもいる。
あたしはおどろいて、反射的にばっと勢いよく葵衣から離れた。
ちょ、ちょっと!
ふたりとも、絶対いままで聞き耳たててたでしょ!
お母さんはわくわくしたような表情で、
ずんずんとあたしに歩み寄り、こぶしをマイクにして差し出してきた。
「言いましたね!?」
「は……はあ」
再確認してきたお母さんにうなずくと、お母さんは子どもみたいに無邪気な笑顔を浮かべた。
本当に精神年齢の若い人だ。
娘のあたしですらうらやましくなるくらい。
「そんな紫乃に、お母さんから朗報です!」

