あたしの答えに、葵衣はほっとしたように、あたしの肩にそっと頭をのせた。
「じゃあ……暴露するけど」
「ええ? ま、まだなにかあるの?」
「ここで言わなかったらいつか先に言われそうだし。
……ほんとは同居することになったの、親の命令じゃなくて、俺の提案だから」
「葵衣の提案……?」
すぐに理解できないでいると、葵衣はくぐもった声で「うん」とうなずいた。
っていうか……
こんなに近かったら、心臓の音がきかれちゃいそうなんですが……。
葵衣が話しているにもかかわらず、よけいなことに意識がいってしまうあたし。
何度も抱きしめられてるけど、いっこうに慣れる気配がない。
「長期出張が決まったとき、俺から紫乃のお母さん……ゆかりさんに同居のことたのんだんだよ。
そしたらゆかりさん、『全力で協力するから』ってすげーよろこんでた」
「とっ、ということは……。お母さんが直前まで同居の相手を言わなかったのも、葵衣が家事できないって嘘ついたのも……」
「同居させるための協力」

