「なななっ……なにそれ! 葵衣、なんで言ってくれなかったの!?」
「子どもの頃のいじめられてた過去なんか話したくないし」
「でっ、でも! じゃあ……っ」
初恋があたし、っていうのは。
何年も想ってくれてたっていうのは……
もしかしなくても、幼稚園のころからいままでずっと!?
「あ、葵衣……あたしのこと好きすぎじゃないですか!?」
「っ……うる、さい」
おどろくあたしに、真っ赤になった葵衣が顔をそむけて、小さく非難してきた。
だ、だって。
高校からでも、中学からでもないとは言ってたけど、まさか10年も前からなんて。
そ、そんなのいくらなんでも一途すぎでしょ!
いままでたくさん、女の子との出会いなんてあったはずなのに。
葵衣なら、たくさんの女の子に告白されてきたはずなのに。
それなのに、あたしのことをずっとなんて……

