う……嘘。
本当に? 本当に、そうなの?
頭の中で、天使みたいな笑顔を見せる“あお”という男の子。
泣いていても、『あたしが守るから』って頭をなでてあげたら、すごくかわいい顔で笑ってくれた。
あれが……あの男の子が、葵衣?
あまりの衝撃に、身じろぎすらできなくなってしまった。
それを見て、お母さんがおかしそうに笑う。
「あららら~。紫乃がフリーズしちゃった」
「紫乃ちゃん、本当に葵衣のこと忘れてたんだね」
「忘れたままでよかったのに……」
たびたび覚えていた既視感とか、なつかしさとか。
そういう感覚の正体がやっとわかった。
全部、“あお”との……
幼いころの葵衣との、記憶につながっていたってこと。
つ、つまり……
あたしと葵衣は、昔からの知り合いで、幼なじみってことですか……!!

