でも、うちのお母さんはちょっと愛情が過剰だと思う。
まあ……昔からあまりいっしょにすごせなかったし、仕方ないのかもしれない。
それくらい愛されてるってことだから、まったくいやな気はしないし。
「ん!? なにこれ! 紫乃、けがしてるの!?」
「い、いや、これは……ははは」
左手の包帯に気づいたお母さんが、大げさなくらい目を見開く。
とりあえず笑ってみるも、
お母さんは厳しい表情になってあたしの右手をがしっとつかんだ。
や、やばい。
「紫乃、またなにかむちゃしたの!?」
「またって……あたしどんだけおてんばなの」
「もう、紫乃はほんとに幼いころから変わってないんだから! ねえ、葵衣くん!」

