クールな彼の溺愛注意報


 ・

 +

 ・

 *





次の日の午前9時。


平日より遅い朝食を終えて、リビングで課題をやっていると。



かちゃかちゃ、と家の鍵をあけるような音が聞こえてきた。




「ん……?」


「どうかした?」




ソファーで雑誌をめくっていた葵衣が、イヤフォンを片耳だけはずして聞いてきた。


あたしはリビングのドアを見つめ、「いや、なんか……」とつぶやく。



すると次に聞こえてきた、玄関のドアを開ける音。


つづくあわただしい足音、そして……。




――ばーんっ!




「しーのー! 葵衣くーん! ただいま!」




毎回のごとく勢いよくリビングのドアが開かれて、ハイテンションであらわれた母と2ヶ月ぶりに対面した。