いつの間にかお風呂から上がって、リビングにもどってきてたんだ。
二宮くんはなんのためらいもなく、あたしのスマホの通話終了ボタンをタップした。
いつもと変わらない無表情に見えるけど、たぶん……怒ってる。
「に、二宮くん……」
「同居のこと。誰にも言うなよ」
タオルで水滴のついた髪をぬぐい、二宮くんがため息をつくように言った。
やっぱり、勝手に話すのはよくないよね……。
素直に「ごめんなさい」とあやまると、二宮くんはスマホを返してくれた。
「……ごめん。勝手に切って」
「え、いや、ううん。あとでかけ直すから、大丈夫……」
び……びっくりした。
まさか二宮くんがあやまるなんて、思わなかった。

