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その日の放課後。
靴箱に向かう廊下の途中で、ふと安達くんの背中を見つけた。
「安達くん!」
名前を呼ぶと、安達くんはあたしを振り返った。
おどろいて立ち止まる安達くんに駆け寄り、ぺこっと頭を下げる。
「LINEでも言ったんだけど、図書室の鍵のことありがとう。本当に助かったよ!」
「あ……そんなのいいのに」
「1週間、朝もお昼も付き合わせちゃったの……ごめんね」
「だ、大丈夫だよ、羽山さん。顔あげて?」
少しあわてた声に、あたしは顔をあげて安達くんを見上げた。
なんだか照れた表情で、目を泳がせる安達くん。
それから、意を決したようにあたしを見た。
「今日……二宮くんといっしょに登校してたって、本当?」
「えっ? う、うん……」
「そっか。やっぱり付き合ってたの?」

