「もう日付かわってるし、はやく寝よ」
「あ……う、うん」
深い紺色のセミダブルベッド。
いまさらながら、同じベッドで寝ることに緊張を覚えてしまう。
自分から言ったくせに!
「緊張してる?」
「ちょっと、だけ……」
「なにもしないから。紫乃も疲れてるだろうし」
うなずいたあたしに、葵衣は安心させるように優しくほほ笑んだ。
ふ、ふいうちの笑顔はずるすぎるってば……!
葵衣は自分の笑顔の威力がどれだけ大きいのか、まったくわかってない。
照明を落とすと、部屋がうす暗くなった。
腕を引かれ、いっしょに葵衣のベッドに横になる。
な……なかなかに緊張する。
だってこんなシチュエーション、経験したことない。
まあ……男の子と同居する自体がはじめてなんだけど。

