「もしもし、みゆき?」
『よかった、出た……! 何度も電話かけてるのに全然つながらなかったから、不安になっちゃったよ~っ』
スマホのスピーカーから、みゆきの安堵した声が聞こえてきた。
すごく不安にさせてしまったようで、ちょっと涙声になってる。
洗いものしながら考えごとしてたから、まったく気づかなかった……。
「ごめんね。洗いものしてて……」
『ううん! 私こそごめんね。紫乃ちゃん、明日の放課後あいてるかな?』
「明日の放課後?」
『久々に拓海(たくみ)くんが帰ってくるの! それで、いっしょに夜ご飯でもどうかなって』
みゆきのうれしそうな声に、「本当!?」とあたしも声をはずませた。

