あたしの言葉をさえぎってそう答えると、
ふいに二宮くんがこちらを振り返ったから、ついどきっとした。
やっぱり、とてもかっこいい。
やわらかそうな黒髪に、長いまつげでふちどられた大きな黒い瞳。
整った鼻筋、薄めの唇……
「必要以上に話しかけんな」
……その唇が発したのは、思いきり突き放す言葉。
見とれるに近かったあたしは、その言葉に目が点になった。
しかしあたしの反応なんていっさい確認せず、彼はリビングから出ていってしまう。
ばたん、と無愛想な音を立てて、ドアが閉まった。
「え?」
いま、話しかけんなって言われた?
必要以上にって……必要なことだけ話してるつもりだったんだけど……。
あ、でも二宮くんはシャワーの使い方もタオルの場所もわかってるから、必要ないのか……。

