3人とも大学生くらいかな。
目立つ色のスカジャンやパーカーを着ていて、耳や手首にアクセをいくつもつけている。
よく見ると……顔に小さな傷も確認できた。
「つーか、ふたりともかわいすぎじゃねぇ?」
「紫乃ちゃん、すげースタイルいいじゃーん。モデルとかやってないの?」
笑いながらたずねられたけれど、あたしはだまってにらみつけるだけ。
すると、銀髪の人があたしのあごをくいっと軽く持ち上げた。
近くから顔をのぞきこまれ、不快感しか覚えない。
「さっすが二宮と柊木。ルックスのいい男って相当なメンクイなんだね?」
あざ笑うような言葉を聞いて、むっとすると同時に……確信した。
この人たちは、あたしたちがふたりとかかわりがあることを知ってる。
きっとこの3人……
葵衣たちにうらみがある不良だ。
ということはいまのあたしたちは、いわゆる人質状態になるのかもしれない。
そこまで考えて、あたしは手の中のスマホをぎゅっとにぎりしめた。
葵衣。
……お願い。

