まだ5月だし、そんなことないとは思うんだけど……。
色白だからそう見えただけ?
「……べつに」
二宮くんは階段を下りる途中で立ち止まると、あたしのほうを振り向くことなくそれだけ言った。
そしてとんとんと1階へとおりていく。
べつに、って……。
ツンデレ?なんて思ったけど、二宮くんの場合はいっさいデレがないからちがう。
そんなくだらないことを考えつつ、あたしも1階のリビングへともどった。
「二宮くん、シャワーの使い方わかる?」
リビングで、スマホを充電器にセットする二宮くんに話しかける。
でも二宮くんはやっぱりあたしを見ず、「ああ」とうなずくだけ。
「そっか。あ、タオルの場所は」
「知ってる。……あのさ」

