その理由は、もう言いわけなんてできないし、するつもりもないよ。
あたたかい気持ちも胸の高鳴りもぜんぶ、
相手が二宮くんだからだったんだ。
――あたしは、二宮くんのことが……
つながった手に、共有されたぬくもりに、心の中でそっと気持ちをつぶやいた。
もちろん、声に出さずにとなえたって、二宮くんに伝わるはずない。
いつか、ちゃんと伝えよう。
二宮くんは思い出したように「ああ……」と声をもらして、わずかに表情をくもらせた。
「べつにあれは……相手が勝手に呼んでるだけ。了承してないし」
「そう、なの? でも……連絡先交換してるんだよね?」
「クラスのLINEグループとかから勝手に追加されるんだよ。基本ブロックするけど」
ぶ、ブロックするんだ。
手厳しいな……。

