柊木くんの言うとおり、あたしたちってけっこうほのぼのしてるかも。
っていうか、あたしが二宮くんにほのぼのさせられてるんだけど。
二宮くんはあたしより背が高いしれっきとした男の子なのに、
なぜか、母性本能をくすぐられるっていうか……。
あたしが守られるより守りたいタイプだから、なおさらかな。
「もうあと1ヶ月しかないけど……これからもよろしくね、二宮くん」
二宮くんの制服のそで部分をつかみ、そうほほえんだ。
その行動にとくに意味はなかったんだけど、
ふいにその手をぎゅっとつかまれて、どきっと心臓が大きく跳ねた。
つながった手に、おどろいて二宮くんを見上げる。
「二宮く……」
「ごめん……いまだけ。ちょっと、調子のらせて」
小さな声でそんなことを言う二宮くんに、
きゅん、と胸がしめつけられた。

