二宮くんはそう言いかけて、中途半端に言葉を切った。
頬がほのかに赤く見えるのは、気のせいかな。
しばらくのあいだだまっていた二宮くんは、口元をかくして「なんでもない」とうやむやにした。
「それより……羽山は、俺と生活してることに抵抗とかねーの?」
「え? そんなのいまさらだよ~。あたし、二宮くんのおかげで毎日が充実してるもん」
不良だったとわかったところで、どうってことない。
あたしは、いまの二宮くんを知ってるんだから。
女嫌いなんて信じられないくらい紳士なところとか、家事ができるハイスペックぶりとか、
意外とすぐに赤くなって、かっこいいのにかわいいところとか。
そんな二宮くんが……あたしを危険な目に遭わせるわけがない。
「二宮くんのこと、信頼してるよ」
そう言って笑いかけたら、二宮くんはわかりやすく顔を赤くして、そっぽを向いてしまった。
ほら。
すっごく、かわいい。

