二宮くんを見上げると、ふいっと軽く顔をそむけられた。
この反応は……二宮くんにも柊木くんの意図がわかったってことだよね。
「今日は、まっすぐ帰んの?」
「あ、うん。夕食の材料は家にあるから」
「わかった。……じゃ、帰るか」
「う、ん」
二宮くんの言葉に、ちょっとぎこちなくうなずいた。
いっしょにいるのに、わざわざべつべつに帰るのはヘンだもんね。
帰る道は同じなんだし……
っていうか、帰る家が同じなんだし。
いっしょに下校するのは、あいあい傘をした日以来だ。
慣れないシチュエーションで、なんだかみょうに緊張してしまう。
「あ……さっきはその、拓海くんがごめんね。いやな気持ちにさせちゃったかな」
「……べつに、大丈夫」

