危険な、目?
ふたりはもう、危ないことなんてしてないのに……?
うまく言葉をのみこめないあたしに、拓海くんは少しだけほほ笑み、あたしの腕を放した。
必然的に、あたしがつかんでいた手もはずされる。
「俺、いったんこっちにもどってくるわ。このままじゃ心配だから」
「えっ……? で、でも、大学とか」
「大学なら県境だし、実家からでもじゅうぶん通える」
バイクにぶらさげていたメットをかぶった拓海くんは、あたしの頭をなでた。
「紫乃。おまえも、うちに泊まるか」
メット越しに、まじめな声で言われた。
バイクにまたがり、あたしに答えを求めるように視線を投げかけてくる拓海くん。
「あ、あたしは……」

