おまえら、ってことは……
拓海くんは柊木くんだけじゃなく、二宮くんのことも知ってたの?
なにも知らないみゆきが、「え?」と声をもらす。
うしろからじゃ拓海くんの表情は見えないけど、
柊木くんは笑みを消して、二宮くんは警戒するようにわずかに眉を寄せた。
い、いきなり険悪なムード全開……!?
「ちょ、ちょっと待って! 拓海くん、場所変えよう! 目立っちゃうよ!」
「紫乃、すぐに済むから。……いきがった不良がうちの妹に気やすく近づくな」
あたしになだめるように言ったあと、
ふたりに強い声で牽制する拓海くんに、言葉が出なくなった。
ち、ちがう。
中学のときは荒れてたかもしれないけど、ふたりはもうそんなのじゃないのに。
そう言えばいいのに、
状況を理解したらしい柊木くんは、なぜか挑発するようにうすく笑った。
はじめて会ったときみたいな冷たい笑みに、ぞっと背筋が凍る。
「へえ~、どっちのお兄さんなの? 小川さんかな?」
「紫乃も妹みたいなもんだ。こいつらにはかかわんじゃねえ」

